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2026年5月18日

【山道具の話】登山靴って結局どれがいい? “軽さ”と“安心感”のちょうど真ん中

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スタッフのときおです。
店頭でもよく聞かれる「結局どれを選べばいいの?」という話。
【山道具の話】では、実際に山で使う時の感覚も交えながら、道具選びをできるだけわかりやすく解説していきます。

登山靴って結局どれがいい? “軽さ”と“安心感”のちょうど真ん中

登山を始めようと思った時、かなりの人が悩むのが「靴選び」。
店頭に並んでいるのを見ると、

ガッチリした登山靴。
軽そうなハイキングシューズ。
最近よく見るトレランシューズ。

同じ山に行くはずなのに、履いている靴が全然違う。

「結局どれが正解なの?」

そう感じる人も多いと思います。

でも実際は、“どれが一番良いか”ではなく、「どう山を歩きたいか」で答えが変わります。
今回は、登山靴の種類と選び方を、実際に山で使う感覚も含めて整理してみます。

まずは登山靴の種類を整理してみる

ざっくり分けると、登山で使う靴はこんな感じ。

・ハイカットのしっかりした登山靴
・ミドルカットの軽登山靴
・ローカットのハイキングシューズ
・トレイルランニングシューズ

見た目だけじゃなく、歩き方や疲れ方、安全性までかなり変わってきます。


安定感重視の「ハイカット登山靴」

昔ながらの“登山靴らしい登山靴”。
足首までしっかり覆われていて、ソールも硬め。

◎ メリット

・岩場や悪路で安定しやすい
・重い荷物との相性が良い
・足首を保護しやすい
・長期縦走やテント泊で安心感がある

△ デメリット

・重い
・硬くて慣れが必要
・足運びが軽快ではない
・街歩き感覚だと疲れやすい

“山での安心感”はかなり強いタイプです。


バランス型の「ミドルカット」

最近、一番選ばれやすいのがこのタイプ。
軽さと安定感のバランスが取りやすい。

◎ メリット

・登山靴としての安心感がある
・軽量モデルも多い
・初心者でも扱いやすい
・日帰りから小屋泊まで対応しやすい

△ デメリット

・本格重装備には少し頼りないことも
・トレランほど軽快ではない

「最初の一足」としてかなり優秀なジャンルです。


軽快さ重視の「ローカット」

ハイキングシューズやアプローチシューズと呼ばれるタイプ。
歩きやすく、普段履きに近い感覚があります。

◎ メリット

・軽い
・足首が動かしやすい
・疲れにくい
・歩行テンポを作りやすい

△ デメリット

・岩場で不安定になりやすい
・重荷との相性は弱め
・足首保護は少ない

整備された登山道や低山ではかなり快適です。


“走れる山靴”トレイルランニングシューズ

最近かなり増えたのがこのタイプ。
軽量で柔らかく、スニーカー感覚に近い。

◎ メリット

・圧倒的に軽い
・疲労感を減らしやすい
・歩行テンポが上がる
・長距離でも軽快

△ デメリット

・安定感は低め
・岩場や重荷で負担が増えやすい
・足首保護はほぼない
・耐久性は登山靴より低め

“速く軽く動く”ことに特化した道具です。

同じ山でも履く靴が違う理由

ここが面白いところ。

実は、同じ山でも「どう楽しみたいか」で選ぶ靴が変わります。
例えば、

・景色を見ながらゆっくり歩きたい人
・荷物を軽くしてテンポ良く歩きたい人
・テント泊装備を背負う人
・岩場を安心して歩きたい人

求めるものが違う。

なので登山靴選びでは、

・歩く山の難易度
・荷物の重さ
・足首の強さ
・歩き慣れ
・安全性をどこまで重視するか
・軽快さと安定感のどちらを優先するか

この辺を整理して考える必要があります。

よくある“靴選びの失敗”

実際、店頭でもかなり多いのがこの辺。


「軽い方が楽そう」でローカットを選ぶ

軽くて快適だったけれど、岩場で不安定と感じる場合も。
特に疲れてきた後半で足首がブレやすくなることもあります。


新品の硬い登山靴で長距離

安心感はあるけれど、慣れていなくて足が痛い。
硬い靴ほど“履き慣らし”は結構大事です。


トレランシューズで重装備

軽快だけれど、重い荷物との相性が悪く、膝や足首への負担が増えることも。


サイズ選びのミス

特に多いのがこれ。
登りでは大丈夫でも、下りでつま先が当たって爪が痛くなる。
登山靴は“下り”でサイズ感がかなり変わります。

“買った後”に気づくことも多い

実は登山靴って、店頭で履いた時には問題なくても、

「5時間歩いたら小指が痛い」
「下りだけかかとがズレる」
「足裏が疲れやすい」

みたいに、長時間歩いて初めて気になることが出てくる道具でもあります。
だから靴選びって、“買って終わり”ではないんです。

靴紐の締め方を調整したり。
インソールを変えたり。
部分的に当たる場所を修正したり。

少し調整するだけで、歩きやすさがかなり変わることもあります。
実際、そういうアフターフォローをしながら「その人の足に合わせていく」のも、登山靴選びではかなり重要な部分。
私たちも、購入後に実際に山で履いてみて気になった部分を相談してもらいながら、できるだけ快適に歩けるよう調整や提案をしています。

結局登山靴、最初の一足どう選ぶ?

最初の一足としておすすめしやすいのは、
“安全性と歩きやすさのバランス”
を取ったモデル。

迷ったら、
「ミドルカット+軽量モデル」
この辺はかなり選びやすいです。
日帰りから小屋泊くらいまで対応しやすく、極端なクセも少ない。

そこから、

・もっと軽快に歩きたい
・トレラン寄りにしたい
・重装備をやりたい

となった時に、ローカットやトレラン、より本格的な登山靴へ移行していくのも自然な流れです。

“試し履き”はかなり大事

登山靴は、スペック以上に“履いた感覚”がかなり重要。
特に見てほしいのは、

・つま先の余裕
・かかとのフィット感
・下りで前にズレないか
・靴下との相性
・店頭で歩いた時の違和感

この辺。

登山靴って、足に合っていないと景色どころじゃなくなるくらい影響が大きい道具です。
だからこそ、実際に履いて歩いてみることがかなり重要。

靴選びは、“山の歩き方”を選ぶこと

登山靴って、「どれが最強か」を決める道具ではなく、「どんな山の歩き方をしたいか」を選ぶ道具だったりします。

安心感を重視するのか。
軽快さを重視するのか。
疲れにくさを優先するのか。

そこを整理すると、自分に合う一足はかなり見えやすくなります。

山道具選びは、「一番スペックが高いもの」を選ぶことではなく、「自分の山に合っているか」を探すこと。
カタログでは見えない部分を、また次回の【山道具の話】で。


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