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レポート

2023年9月15日

北海道大雪山大縦走 その②

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【北海道大雪山大縦走 その② 】 13日~15日  裏旭キャンプ指定地~白雲岳避難小屋~忠別避難小屋

13日 朝8時ホテルを出発。旭岳駐車場到着!旭岳ロープウエイ駅へ。怪しい雲行き。
旭岳登山道入口の看板!とうとう始まるんだ!でもなんとなく天気が???

山頂駅に到着するとなんと雨。気温13.7度

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1時間程度待っていれば雨雲が通り過ぎる・・との予報との事で待つことに。
雨は止んだのですが、いつ雨が降り出すかわからないのと、気温が低いので、雨具を着て出発。ガスで景色はほとんど見えず。
でも・・花はすごい。いきなりチングルマとエゾツガザクラの大群生!密度が半端ない(^_-)-☆
見渡す限り続いていました。

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お花を見ながら姿見の池へ。池と蒸気は見えるがその周りは相変わらず真っ白

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旭岳を目指しているのですが、景色はガスの中。時折、ううぉーと音が聞こえる。大島ガイドに尋ねると、噴火口から蒸気の出ている音との事。どこを歩いているのか全く分からない
旭岳山頂到着! 大雪山大縦走の最初の山に到着しました!だが、しかし・・・・相変わらず標識のみで旭岳の山容は不明(>_<) 展望もない(>_<)

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景色がだめならお花があるさ・・・お花には大満足。
途中のお花は、イワウメの大群生、イワヒゲ・キバナシャクナゲ・イソツツジの白、ハクサンチドリ、濃淡ピンク、雨に濡れて下を向いているエゾコザクラのピンク・・・等々、雨の中植物たちは生き生きとしていました。

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キャンプ場に到着。広々として、整備されたキャンプ場です。
テント設営中いきなり雨が。。。思えばここから雨との長い戦いがはじまったのです~😭

テント(アライテント)も設営していただき、今夜の夕食はなんと野菜いっぱいの北海道名物スープカレー!!
ごはんはお米からたいてくれました。超美味。まさにシェフです(^_-)-☆
実は大島ガイドのザックはなんと100ℓです。

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夜は大粒の雨。一晩中雨は止まず、朝になってやっと小ぶりに。テント泊1日目で雨の洗礼を受けましたが2人用のテントを一人で使用しているので、割と快適でした・・・が、テントが濡れて重くなってしまい大島ガイドの担ぐザックの重量は更に重くなってしまい。。。

14日朝起きると・・雨は小降りですが、ガスがかかり周囲の山並みはうっすらと見える程度。
今日の宿泊予定は白雲岳避難小屋でしたが。。。白雲岳避難小屋付近には10頭のクマが確認されているとの事で小屋の営業は週末まで中止になっているとの事。

そういうわけで、今日は白雲岳避難小屋を経て3日目の宿泊地だった忠別避難小屋まで歩かなければなりません。行程約14㎞ 行動時間10時間以上( ;∀😉。

5:20ガスと小雨の中、裏旭岳キャンプ指定地を出発。
歩き出して30分ほどで、すごかったです!
チングルマの白とエゾツガザクラのピンクのコラボ。見渡す限りまるでジュウタンのように広がっていました。雨が降っているのを忘れるくらい、大感激!

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6:00稜線に到着。北海岳に向かう間、登山道の両脇にエゾキスミレの大群生が延々と続いていました。
ハンばない群生。行けども行けどもエゾキスミレ! 大島ガイドもこんな群生見た事がないとの事。
景色は見えなくて展望は全く無くとても残念ですが、お花は最高!

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7:30北海岳到着。ここでも後ろは真っ白。何も見えません。私は本当に北海道を歩いているのだろうか???

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登山道沿いは、高山植物が咲き乱れ、お花が途切れる事はありません。次々と種類の違うお花達が顔を出ししてくれていました。
キバナシャクナゲ・タカネオミナエシの黄色い花の群生・キバナシオガマ・エゾコザクラ・エゾオヤマノリンドウ・今まで見られなかったコマクサも登場!

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雨の中ぬかるんだ道の小さなアップダウンを繰り返し、白雲岳避難小屋到着。休憩は出来るのですが、宿泊はできない。幸か不幸か、クマさんの姿は見えません。小屋の管理人さんの話だと、ここ3日位は姿を現していないとの事。あと2日見えなかったら、小屋は営業再開するそうです。
小屋にはトイレがあるので、携帯トイレを使用しなくてもすむのでたすかります。

少し休憩させて頂いて小屋を出ると雨は更にひどくなっていました。
ここからは3日目に予定していた忠別避難小屋までの行程を歩きます。

小屋を出てほどなく、絶対見たいと思っていた<エゾツツジ>の濃いピンクの花が姿を見せてくれました。エゾコザクラやヨツバシオガマの群生も!
そしてもう一つ絶対見たいと思っていた<ホソバウルップソウ>。時期的には過ぎているはずでしたが、まだ咲いていてくれました。ラッキー!!!

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お花に癒され、元気をもらい
15:15忠別岳到着! ここでも景色は見えず真っ白。

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ここから忠別避難小屋までは1時間程度下らなければなりません。稜線からはかなり離れています。
すぐそこに見えるのになかなか到着しないパターン。

16時過ぎにようやく避難小屋に到着。小屋は2階建て。女性は2回との事で、垂直のはしごを登って2階へ。ザックも雨具も着ているウエアも、ザックの中身も、すべてを出し
てひろげました。靴も靴下も乾く見込みがない位ぬれていました。
その間に、大島ガイドが食事を準備。本日は栄養たっぷりのスパゲティ♪

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外は雨。でも避難小屋なので、トイレもあるし、濡れる心配もないので、安心。
食後、明日の打合せ。最初の予報ではお天気は崩れない予報でしたが、・・・
明日も相変わらずの雨予報になり、一時強風も吹く荒れた天気になる予報にかわってしまいました。

2日分を1日で歩いてきたので、疲れているし・・・・
との事で、15日は忠別避難小屋で停滞する事に決定!
今日の宿泊は私たち含め6名。北海道の最盛期にしてはとても少ないとの事。

15日停滞。朝もゆっくり起きて、出発する人をお見送り。最後の人が出発した後、避難小屋全部を使って、濡れたものを干し。ウエアは着て乾かし、テントは吊り下げ。

大島ガイドにとっても良い、ウエアの乾かし方を教わりました。
① 濡れたタイツの上にファイントラックのポリゴン入りのパンツを着ると、タイツが乾くよ・・・
② お湯を沸かしたヤカンでレインパンツの上をアイロンみたいに行ったり来たりさせると乾くのが早いよ・・・

お昼はオモチいりのお汁粉を作ってくれました。オモチも焼いてから更に煮ているので、とっても柔らかで美味しい。山の中の食事とは思えないほど絶品。

携帯の電波も届かないし、充分な時間があるので、大島ガイドのアドバイスを実践!
実践した結果、①も乾きました! ②は温かく気持ちも良かったし、早く乾きました。
明日は乾いたウエアで出発できそうです(^_-)-☆

ウエアを乾かした後は、普段できない昼寝をしました。
外は相変わらず雨がバタバタ、風がヒューヒューですが、避難小屋なので安心です。

濡れていたテントも広げて紐にかけてほぼ次の宿泊者の方が入ってくるまでには乾きました♪
本日は宿泊者が続々と入ってきます。全部で14-5人 賑やかです。

食事の時間、皆さんほとんどジフィーズのみ。私はシェフが作ってくれるので、贅沢な食事。

明日はいよいよ、憧れのトムラウシに向かいます。
雨の降らない事を祈りながら眠りにつきました。  

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